当たり前のことを当たり前に行う

9月も半ば過ぎとなり朝晩は涼しくなりましたが、日中はまだまだ暑い日が続いています。こうした時期にはダルさ、疲れ、食欲不振など夏バテで体調を崩す方もおられるかもしれません。では、夏バテを防ぎ、調子よくすごすためにはどうすればいいでしょうか。特段、むずかしいことではありません。以下のようなことです。

・エアコンの設定温度を調整する
・睡眠を十分にとる
・冷たい飲料を飲み過ぎない、
・良質のたんぱく質・ミネラル・ビタミンを摂取する
・運動や半身浴で上手に汗をかく

内容をよく見れば普通のことです。夏以外のどんな季節でも、適度な温度調整をして、運動を積極的におこない、快眠快食を心がけた規則正しい生活を過ごすことです。
しかし、反対にこうした基本をおろそかにするとどうなるでしょうか。運動をしないと、新陳代謝が悪くなり体がだるくなります。食べ物や飲み物をおろそかにすれば、体のエネルギーを補給できません。睡眠時間が短いと、体の回復が遅れ、傷ついた細胞修復が進まずに体の疲れが解消できません。人間にとって「当たり前の」ことを丁寧に意識して行うことが、心身の健康には必要なことがわかります。
これは、事業経営でも同じです。健全な経営とは、会社のビジョン・方向性を明確にしたうえで、事業戦略・計画を策定し、実行していくことです。具体的には、

・社会課題・お客様のお困りごとを把握して、解決するビジョンを明確にする。
・新しい技術やトレンドに常に意識して探索する。
・戦略・計画に基づく予算実行管理を行う。
・お客様からのクレーム・要望にはできるだけ早く対応していく
・従業員の顔色や態度を見ながら何か会社内で問題ないか気を配る
・お金の使途や資金繰りを確認する。また、公私混同をせず、適切な範囲内で報酬を得る。

こうしたことを当たり前に実行してこそ可能です。
もし仮に、お金の使途や使い道もいい加減で、資金繰りも確認せず、従業員のことも気にかけず、お客様のクレームも無視し、世の中の流れも見ずといった放漫経営をして事業の存続できるでしょうか。言わずもがなでしょう。
何事も「当たり前のこと」を「当たり前に」行う、こうした姿勢を堅実に行うことにより業績不振の企業も経営改善に向かい、やらないことにより業績不振に陥ります。
「当たり前」のことを今一度見直して、地道に愚直に徹底して行うことが健全な経営には重要です。

中小企業診断士 安田健一

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