自粛を振り返って

最近、新聞を広げると折込広告が増えていること、スポーツ面が2面に戻ったことに気づく。仕事では3~5月のうちは車での移動がほとんどだったが、道路はガラガラで渋滞もなかった。しかし、ここ数日は車の量が増えて渋滞を経験する機会も増えている。まだ、完全に新型コロナの感染リスクがなくなったわけではないが、以前の生活に戻りつつあると感じる。自粛期間中、我が家でどんな変化があったかを振り返ってみたい。
我が家での一番大きな変化は、子供たちが自分でできることを自分でするようになったことである。具体的には、兄弟で順番に昼食づくりを担当して料理するようになった。自分の好きな料理を作るため、やたら肉の消費量が増えたが、食べ終わった後の食器洗いも自分たちでやれるようになった。食事だけでなく、洗濯物をたたんでしまうこと、部屋を掃除することも、自分でする機会が増えた。
次は、兄弟間の会話が増えたことである。大学、高校に通う上の2人はスマホでゲーム三昧。中学校と小学校に通う下の2人はタブレットでYouTubeを見たりゲームをする毎日だった。そのうち、毎日4人とも家にいることもあり、喧嘩とともに兄弟で話すことが増えていき、下の2人は上の2人からタブレットの使い方などをいろいろと教えてもらったようだ。これにより下の2人のIT活用能力が一気に高くなり、いろいろなゲームの攻略法をYouTubeで情報収集して実践するようになり、さらにゲームにはまっていった。また、ゲームだけでなく時には料理動画を見て昼食担当の時にまねをしたり、新しい楽しみ方も知ったようだ。ぜひ勉強でもタブレットをフル活用していただきたいものだ。
最後に、冷蔵庫のなかのお酒が充実したことだ。外で飲む機会が減り、プチ贅沢として私が購入したプレミアムなお酒とともにカラフルな酎ハイの缶が冷蔵庫の1段を占めるようになった。カラフルな酎ハイは長男が購入したもので、Zoom飲み会をちょくちょくやっていた。私もZoomを活用した会議や飲み会を経験したが、一つの画面で全員の顔が見え、資料等を全員で共有できるなど便利な機能もあり、ネットでの会合も悪くないと感じた。
今回の自粛は生活様式を変化させる機会となった。感染予防のため制約された環境のなかで子供たちの生活行動も変わり、自粛開け後も家で過ごす時間が多い状況である。せっかく外で遊ぶことができるのに、SNSで友達とコミュニケーションをとり、友達とネットゲームを楽しむことが一番楽しくなったようだ。
事業活動が徐々に再開しているが、生活スタイルが変わり、顧客の価値観も変化している。自粛前に戻ることもあれば、戻らないこともある。今後、顧客とどのように向き合っていくか、事業の在り方をどのように変えていくか。過去の延長で考えるだけではなく、新しい目線で顧客を見極めることが必要であると思われる。

中小企業診断士梅村薫

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