1日1つの「はじめて」さがし

先日、あるベテランクリエイターの方からとてもいいお話を伺うことができましたのでご紹介させていただきたいと思います。

その方はテレビの業界で何十年と第一線で活躍なさっている中で自分に課していることとして「毎日1つ何かはじめてのことをする」ことを20年以上続けているというのです。

たとえば、電車に乗っていてはじめての駅で降りてみる、はじめての道を通って帰る、コンビニではじめての商品を買う、買えなければ見るだけでも、どんな些細なことでもいいので、はじめてのことをするようにしているのだそうです。

私は自身は電車に乗るなら「同じ車両の同じ席」を選ぶ生活を好む質なので、とても衝撃を受けました。

「はじめてのこと」に目を輝かせて驚いたり喜んだりしている子供たちの姿に、「はじめて」がいっぱいあっていいなぁと人ごとのように思っていましたが、なるほど「はじめて」は意識して作れるのだと知りました。

毎日毎日20年以上というのはなかなかマネできないことだと思いますが、だからこそ、ずっと第一線でご活躍なさっているのだなと納得もいたしました。

そこで、いつもなら伏見から地下鉄に乗ってしまうところ、名古屋駅まで歩いてみることにしました。もちろんはじめての道ではないのですが、ずいぶん久しぶりで知らないお店もかなりありました。知っている街並みも、そのつもりで見ると、はじめての景色がいろいろありました。このお店がここにも出店しているのだなとか、コロナの影響を受けたんだなとか、ポストコロナのご時世だなとか、ここに花をもっと植えたら映えるなとか、このビルはここからの眺めがカッコイイなとか、一駅歩くという行動が、ずいぶんいろいろな刺激を与えてくれました。

年の終わりにとても得をした気分になりました。

来年もたくさんの「はじめて」に出会いたいと思います。

みなさんも今日なにか新しいことをしてみませんか?

中小企業診断士 高木 富子 

 

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