プロは違う

351154私事だが、先日鼻の手術を受けた。長年悩まされてきた鼻炎による鼻づまりと、それに起因する、睡眠時のイビキや無呼吸の症状を何とかしたいとの思いからである。

実は医者に掛かるのは今回が初めてではなく、10年ほど前にも自宅近くの診療所で診てもらったのだが、内視鏡で覗いただけで「あなたの鼻のつくりからしてこんなもんですよ」と開業したての若い医師に諭された経緯がある。また同じく鼻づまりで手術を受けた知人から「ほとんど効果なし」と聞かされ、症状には悩みつつも長い間「こんなもんかな」と自分を納得させてきた。しかしあるとき何かのきっかけで、とある病院を知った。そこは世界で唯一の画期的な術式で年間3,000件近く、文字通りバンバン鼻づまりの患者を手術で治しているらしいのだ。テレビや雑誌に出てくる、いわゆるスーパードクターの病院で、日本全国のみならず海外からも患者を受け入れた実績があるらしい。

自宅から車で片道1時間半はゆうに掛かるその病院に、意を決して飛び込んだのが約半年前。その後CT画像撮影や睡眠時の呼吸状態など様々な検査を経て手術に至ったのだが、その間の医師や看護師、検査技師から受付担当者までの対応が手馴れていてかつ素晴らしく丁寧であり、人生初の全身麻酔による手術なのに不安は一切感じなかった。やはり数をこなしてきたその道のプロは違うのである。

ちなみに手術日を含め前後7回程度の通院が必要となり、私のケースでは移動コストだけでもバカにならないのだが、しかし結果には全くもって満足している。手術から約3か月経過した現在の鼻は、まるでそこに無いかのように空気が通る。なぜもっと早く受診できなかったのか後悔するくらいである。

振り返って我々NBRは、お客様にこれほどまでの安心感や満足感を感じてもらえているだろうか。医療と事業再生、分野は違えど顧客に価値を提供するという意味では全く同じ。その道のプロとして、かくありたいと強く感じた。いつかお客様に「プロは違う」と言っていただけるとすれば、これほど嬉しいことはない。

中小企業診断士 大越峡士郎

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