自社の販売促進を見直してみる―看板―

今朝、駅での待ち時間にふと思ったこと。
「この看板は、誰に向けて出しているのかな?」
イケメンの若い男性がポーズをとっているのがメインの絵。目線はあえてこちらに向けない、イメージ重視の写真。
業種は病院です。白衣ではありません。
一目見ただけでは何屋さんの看板なのかわかりません。
美容関係に特化したクリニックなのかな?と思いましたが、診療内容は小児も含む一般的なもの。

ここ数年、「小規模事業者持続化補助金」
https://www.smrj.go.jp/org/info/solicitation/2019/pjacom0000003me8.html(商工会分)
https://h30.jizokukahojokin.info/(商工会議所分)
「小規模事業者の地道な販路開拓等の取り組みや、あわせて行う業務効率化(生産性向上)の取り組みを支援するため、原則50万円を上限に補助金(補助率:2/3)が出ます。」(上記、日本商工会議所HPより)
という補助金が出ています。
2019年7月13日現在、商工会議所分の公募は終了していますが、この補助金では、かなり柔軟に販売促進のための経費が補助されます。
そこで、この補助金を使って看板を出したい!という事業者さまからのご相談もたくさんお受けしてきました。

補助金に関して付け加えておきますと、補助金というのは応募者全員がもらえるものではなく、応募した事業者の中から「支援したらグッと伸びそうだ!」という事業者の方が選ばれて採択されるものになります。ですので、看板を出したい!だけでは、補助金に採択されることはまずありません。「どのように効果的な販路開拓を地道に行い、実際に結果を出す可能性が高いか?」が計画から読み取れなければなりません。看板に関しては、その計画の中で、「看板もあるとこのように効果的です。」と主張する感じになります。

では、本題です。
補助金が採択されて(補助金でなくても)実際に看板を掛けることになったとしましょう。どんな看板を出しますか?
成功するビジネスモデルで一番大切なことは「良いお客様を相手に商売をする」。
弊社の「ビジネスモデル・グラスプ」は、徹底的にお客さまを分析するツールになっています。ご興味のある方はお問い合せください。
売上を伸ばすために「ターゲットを絞ることが大切」、「自社のお客さまは誰なのか?」この考え方はかなり事業者さまの間でも浸透してきた感があります。
しかしながら、具体的な販売促進のそれぞれの場面で、それが徹底できているかというとそうでもないのではないでしょうか。
これから看板を掛けようという皆さま、誰に向けた看板にするのか、今一度見直してみてくださいね。

そんなことを考えながら電車に乗ると、今度は社内の吊り広告が目に留まります。
広告になると、ターゲットを意識したものも格段に増えますね。

※ビジネスモデル・グラスプはNBR合同会社の登録商標です。

中小企業診断士 高木富美子

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