新年を迎え、新しいこと始めようとか今までの自分を変えようと考える人は多いのではないでしょうか。
自分を変える方法として以下が有効であると著名コンサルタントの大前研一さんは提唱しています。
① 時間の使い方を変える
② つきあう人を変える
③ 住む場所を変える
この提言について、私の解釈を述べたいと思います。
1日24時間のうち睡眠や食事などの時間を除いて人が自由に使える時間は60%くらいです。その時間を何に使うかでその人の将来は大きく変わってくるのではないでしょうか。仕事や勉強、通勤などの移動、趣味などの娯楽にどのように時間を配分するのかを考え、それを意識した行動により自分の人生をより主体的にデザインすることができます。
なりたい自分を想定し、そのために何をしなければならないかを考えた時に時間の使い方は自ずと決まってくると思います。
ほとんどの人は何かの集団に所属しています。多くの人は会社や学校、地域や趣味の集まりに所属し、家族以外でつきあう人はその集団の人が多いのではないでしょうか。我々の知識や考えは、つきあう人から少なからず影響を受けています。もし今までの知識や考えを変えたければこれまでとは違った人とつきあい新しいものに触れることが有効です。現在はSNSなどにより自分の興味のある分野の新しい人と出会うことは容易です。自分を変えたい人はつきあう相手の新たな開拓をしてみてはいかがでしょうか。
自分を変える上で3つのうち最も有効なものは住む場所を変えることだと思います。これは時間の使い方やつきあう人を変えることにも関係します。仕事や勉強の優先順位の高い人は、それらを行いやすい場所に住むと良いですし、趣味や娯楽の優先順位が高い場合も同様です。住む場所を変えることは簡単ではありませんが、それを実行する意義を見出し成し遂げる行動力があれば今までとは違った自分になるはずです。
これまで述べた内容は個人についてですが企業においても当てはまります。自社のありたい姿を描き、それに向けた人や設備の時間配分、つきあう相手の選定、場所や環境の最適化を行えば、会社は変わります。自社の変革を考えている方には、ぜひ3つの視点で変革を進めて頂きたいと思います。
中小企業診断士 大石祐貴