名古屋中心部に進出すると決まってから社内では、「名古屋の中心とは、いったいどこなのか。今後リニア開通によりますます発展が期待される名駅周辺なのか、それとも栄・伏見エリアか、丸の内か?」「家賃の範囲はいかほどか?利便性は?」など様々な議論が展開された。その結果、『家賃は10万円程度、場所は名駅、丸の内、栄・伏見、金山など公共交通機関の利便性を重視する。』と決定、いよいよ物件探しがスタートした。はてさて、一宮市に在住している私には名古屋に関する土地勘がないぞ、困ったな。と、逡巡していると、NBRの頼れる税理士、安藤先生が上記周辺の物件リストを提示してくださった。続いて、期待の若手大石先生からもリストをいただき、かえって絞り込みに苦労するほどであった。いくつかの物件候補をこれまた社内会議により決定、後日小西代表と物件見学に赴くこととなった。とほほ…。やったー!
物件候補は以下の5件。名古屋商工会議所、伏見駅ともに徒歩5分に立地するA、テナントビル9階建て最上階にあり、テナントオフィスの理想形ともいえるB、久屋大通駅より徒歩2分、窓からはセントラルパークの緑が眺望できる閑静な一室C、丸の内オフィス街の中心に立地し「中心部進出」を体現するD、古い集合住宅をテナントオフィスへとリフォーム、どことなくベンチャーオフィスの雰囲気を醸し出しているE、である。どの物件も魅力的であり、見学前日の夜は遠足の前日のような気持ちになり、久しぶりに気持ちの高ぶりを感じた。なにせ事務所の物件見学など生まれて初めてのことなのである。
いよいよ物件見学当日、午前9時に交通の便が一番良い伏見に立地する物件Aが入居するビルに集合、不動産会社の方たちとともに物件見学ツアーが始まった。「写真を撮っておけよ。」と小西代表から申し付けられ、「代表もウキウキしてるのか、意外だな。」と少し驚きながらもオフィスビルの外見や周囲の様子、そして私たちが見学している様子を後でブログに掲載するのだと理解し、張り切って撮っていたら「何やってるの?ビルの入居者一覧やポストを写真に撮って、後で入居している会社を調べないと。」とたしなめられてしまいした。なるほどね。そういうことかと気を取り直しその後は抑えるべきところを抑え、順調に物件見学も進んだ。
この物件見学をもとに議論を重ね、最終候補に残ったのは物件Aと物件Bの二つである。物件Aは立地条件も使い勝手も問題ない。物件Bはこれぞオフィスといった感じで喫煙ルームなどの設備もバッチリ。高級感あふれるテナントビルの最上階。甲乙つけがたく議論も白熱したが、やはりここは「進出」がテーマ。我々がさらに成長することで、物件B、いやそれ以上の高級なオフィスビルに進出して行こう!ということで一致し、物件Aに決定した。これにていよいよ名古屋事業再生合同会社の新事務所が決定した。しかし、ここからがまた次の目標に向かってのスタート。今後とも名古屋事業再生合同会社をよろしくお願いいたします。
中小企業診断士 東野礼