実行なくして成長なし

皆さんは「コンサルタント」という言葉にどんなイメージをもっていますか? 課題解決、戦略策定、補助金活用・・・いろんなイメージがあるかと思います。
そのコンサルタントの中でも、私たち中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行います。つまり中小企業の専門家であり、味方でもあります。しかしながら、企業の経営課題の解決において、主役は決して診断士ではありません。

私たち中小企業診断士は、筆記試験に合格すると、実務補習という名の実習を受けることがあります。診断士同士がチームを組んで、実際に企業を診断するのです。私も昨年、この実務補習に参加しました。診断対象であるA社の社長から詳しく話を聞き、チームで討議し作成した提案書をもとに、社長に対してプレゼンしたわけです。
ところがその後、仰天の事実が判明しました。実はその5年前に別のコンサルチームによって作成された、内容がほぼ同じ提案書が存在したのです。つまり、A社の経営状況は5年間ほとんど変わっていなかったのです。

私たち診断士は、企業の経営状況を客観的に捉え、課題の解決方法を提案する訓練を積んでおり、異なるチームがほぼ同じ提案をしたことからも、その精度は低くないと言えます。
ところが、どんなに企業の経営課題やその解決方法が明確になったところで、「実行」が伴わなければ、A社のケースのように意味を成しません。そして、「実行」によって企業を成長させられるのは、経営者の他にいないのです。

提案を受けて納得はしたものの、実は何も変わっていない。皆さんも、そんな経験はありませんか? ぜひ私たちにご相談ください。経営状況を分析し提案するだけではなく、「実行支援に強いプロのコンサル集団」として、経営者に寄り添いながら「実行」までを全力でサポートいたします。

中小企業診断士 臼井 知美

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